MONTHLY RECOMMEND [2002, May] Home

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□Artist(s) … LAST DAYS OF APRIL
□Title … ANGEL YOUTH
□Number …
1.from here to anywhere / 2.aspirins and alcohol / 3.the days i recall being wonderful
4.will the violins be playing? / 5.glowing me choking you / 6.make friends with time
7.two hands and ten fingers / 8.life companion murphy's law / 9.down the aisle(with you)
10.make friend's with time instrumental / 11.chainsaw christmas
※11曲目は、日本盤のみに収録。

□Comment …
ホントは先月買ったものなんですが、どうしても紹介したいので、敢えて取り上げます。このバンド、先月紹介したDEEP ELMのサンプラーVOL.3に収録されていたバンドで、スウェーデン出身の4人組です。今回のアルバム(01年)で3枚目。

肝心の音の方は、もう何と形容してよいやら。例えるなら、晴れた日の冬の空を吹き抜ける冷たいそよ風、みたいな感じです。気持ちよくて、透明で、爽やかなんだけど、どこか身が引き締まるぞ、みたいな。タイトルの「ANGEL YOUTH」はライナーノーツでは「天使のような思春期」と訳されていますが、う〜ん、まさしくそんな表現が当てはまる音かもしれません。何でもメンバー自身の思春期の思い出が詰まっているそう。

1曲目を聴くといきなりミドルテンポで、もっと活きの良いバンドかと思っていた僕には、チョット意外でした。ですがサビはやはりグッときます。声が切ない+甘いせいでしょうか(前にも書きましたが、どこか鼻にかかった感じ)。歌い方も変に気張ってなくて、でも力強くて、切なくて、少し物憂げで◎です。2曲目から先は、もう珠玉の名曲連打。2曲目の間奏では、かき鳴らされるギターにごく自然な感じでストリングスが絡んできたりして、心はもうわしづかみ。続く3曲目はミドルテンポなんですが、もうメロディが絶品。ユラユラした不思議な音のせいか、どこかへ連れ去られてしまいそうです。

そう、考えてみると、彼らの歌にはどこか浮世離れした雰囲気があるかもしれません。桃源郷を見せてくれるような。それから、このアルバムでは先述したように、弦楽器も使われていますし、鍵盤楽器も効果的に使われています。特に6曲目。曲が始まった途端、電撃が走りました。おそらくはハープシコードと思われる楽器の美しい旋律が単独で響き渡ります。びっくりと同時に涙。

彼らの曲は、じわりじわりと気持ちを高めていって、サビで爆発!というよりも、いきなりガツーンと極上のメロディをぶつけてくる感じなので、意表を突かれるというか、いい意味で驚かされます。とにかく、あまりに認知度が低すぎる感じがして悲しいですが、絶対良いバンドだと思います。

ちなみに、クロスビート2001年5月号でこの作品をレヴューした小林英樹さんは、「無人島レコ一直線」と評しています。要するに、無人島に持っていきたい作品だということです。同感。



□Artist(s) … A NEW FOUND GLORY
□Title … FROM THE SCREEN TO YOUR STEREO
□Number …
1.that thing you do / 2.never ending story theme song / 3.i don't want to miss a thing
4.the goonies "r" good enough / 5.the glory of love / 6.(everything) i do it for you
7.my heart will go on

□Comment …
知っている人はもう充分すぎるくらいによく知っているバンドだと思います。僕はゼンゼン知りませんが(笑)。で、このバンドは先月のFINCHと同じくdrive-thruに所属するバンドです。詳細な情報がないので良く分りませんが、若手といってもよろしいバンドのようです。

そしてそして、今回の作品は2000年発表のアルバムでして、内容はなんと映画主題歌のカヴァー集となっています。しかし何でまた映画主題歌なのか? 曲がなかったからという話もありますが、実際のところはどうなんでしょうか? どの収録曲でも、(良くも悪くも)疾走感溢れるパンキッシュなサウンドに乗っかった、明るく元気な歌声が聴けます。個人的に好きなのは2曲目の「ネヴァー・エンディング・ストーリー」のカヴァーですか。というか、これが聴きたくて買いました(笑)。後は「グーニーズ」で使用されたシンディ・ローパーの曲をカヴァーした4曲目も良い感じです。

その他にも3曲目ではエアロスミスの「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ミス・ア・シング」をカヴァーしたり、8曲目ではセリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」もカヴァーしてしまっています。特に音楽的にどうこうというわけではないのですが、気負わず聴けて、しかも元気が出ますし、原曲との聴き比べも面白いかと思いますので、興味のある方は是非聴いてみてください。輸入盤で、2000円はしません。

彼らを紹介する際にはBLINK182が引き合いに出されたりしていますので、本作ではそれほど感じないのですが、本来は激ポップなパンキッシュサウンドを鳴らすバンドなのかもしれません。



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