MONTHLY RECOMMEND [2002, September] Home

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□Artist(s) … NO MOTIV
□Title … DIAGRAM FOR HEALING
□Number …
1.celebrate / 2.throw in the towel / 3.give me strength / 4.broken and burned / 5.only you
6.get a life / 7.going numb / 8.berak it down / 9.so long / 10.savior / 11.to the roots
12.let it go / 13.born again
□Comment …
南カリフォルニアを拠点にしているということで、多分アメリカ出身のバンドさん。
95年に結成されていて、メンバーはjeremy palaszewski(G/Vo)、max mcdonald(G)、roger camero(B)、 そしてpatrick pedraza(Dr)の4人。このアルバムはどうやら4thアルバムで、2001年リリース。
レーベルはVagrant Record。日本でもすでに人気を獲得しているゲット・アップ・キッズの 作品をリリースしているレーベルでもあります。

音の方は、分りやすくジャンルで言うと「エモ」というものになってしまうんでしょうか。 疾走するカチカチドラムにからみつくギラギラギター、それに加えて、そこはかとなくセンチな歌声。 この声が、かなり僕の好みでもあります。他のバンドを引き合いに出すのは少し嫌ですが、 ジミー・イート・ワールドのジムくんを想起させる瞬間もあったりします。
楽曲の方はほとんどがスピード感に溢れていまして、バラードのようなものはありません。 1曲目の冒頭からいきなり「ゴォーーーーォゥ!」と叫んでいますが、ほんとに「GO!」って感じで直球で(笑)、 妙な小細工はありません。そのへんの男臭さがまたよろしいですね。
M-4は全曲中で唯一おとなしい雰囲気をもった楽曲なんですが、この胸にヒタヒタと迫ってくる感じ(+伸びやかなヴォーカル)がグッド。 アルバム中で1番好きです。それからラストのM-13も良いですね、最後の部分で 「So, Now you're 21 with no worries. Now you're 21. You're 21 years young.」と歌われるんですが、 ここのフレーズが何故かしら胸を打ちます。ひょっとしたら誰かに捧げている歌なのかもしれませんが(事実ケース内側には 今アルバムが2人の人物に捧げられていることが表記されています)、この歌は皆の耳から心へと入り込むことでしょう。 秋の晴れ空を眺めながら聴いたりしたら、胸にギュンギュンと迫ってくること請け合い(笑)。

この直球ギターサウンドと透明感のある歌声、それからコラージュじみたジャケットのデザインといった多くの要素が かなりの管理人好みなのですが、なぜに日本ではあまり知名度がないのでしょうか。僕はこのアルバムで始めて知りました。 一聴しただけで耳を奪われるようなPOPなメロディがあればもっと人気が出るのかもしれませんが 現在のままでも充分聴きやすいですし、メロディが強くない分、リピートして聴いても飽きません。
それに日本盤が出ていない様子なんですが、なぜなんでしょう。日本でも人気の出そうな良いバンドだと思うんですが。
ちなみに現在ニューアルバムをレコーディング中の模様。


□Artist(s) … Q AND NOT U
□Title … NO KILL NO BEEP BEEP
□Number …
1.a line in the sand / 2.end the washington monument (blink) goodnight / 3.fever sleeves
4.hooray for humans / 5.kiss distinctly american / 6.we heart our hive / 7.little sparkee
8.the more i get the more i want / 9.y plus white girl / 10.nine things everybody knows
11.sleeping the terror code
□Comment …
おー何なんでしょうか、この「スカスカにしてカオティック」なサウンドは(スカスカっつってもラッパじゃないですよ)。 「アット・ザ・ドライヴ・インとナートをごちゃまぜにしたような」と形容されたレビューに気を引かれて購入したんですが、 「オウオウ、なるほど、捻くれてるね」って感じです(って大雑把な意見ですいません)。
1998年の夏に結成されたというこの「Q AND NOT U」。この時点でのメンバーはchris richards(G/Vo)、 harris klahr(G/Vo)、john davis(Dr/Vo)、matt borlik(B/Vo)。これが1stアルバムで、2000年リリース。
レーベルはD.C.ハードコアの重鎮といってもよろしいんでしょうか、 FUGAZIのイアン・マッケイが運営するDischord。イアンは今作においてプロデュースも手がけています。そして気が付けば僕は Dischordのアーティストを購入するのはこれが初めてだったり。

冒頭でもいったように音はどこかスカスカしてるんですが、でも混沌としてます。 曲の途中でいきなり大胆なリズムチェンジが行われたり、ハンドクラップが入ってきたりするし、 2本の鋭いギターはひきつり気味に不協和音を奏でます。そしてヴォーカルはヒステリー気味。
音がギッチリつめこまれているわけでもないのにガシガシと迫ってくるこのパワーは何でしょうか。 昨今の隙間のないヘヴィ・ミュージックとは違った形の、耳に優しいハードコア(ホントなのか)。 とにかくとにかく、このタコが踊っているようなカミソリギターサウンドはなかなか中毒性がありますね。んー。

mattはこのアルバムに伴うツアーの後に脱退し、現在は3人編成のようです。
ちなみに彼らはこの10月に2ndアルバム「Different Damage」をリリース予定で、アルバムに伴うツアーでは 日本も訪れるようなので、気になる人はチェックしましょう。


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