MONTHLY RECOMMEND [2002, October] Home

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□Artist(s) … LAST DAYS OF APRIL
□Title … ASCEND TO THE STARS
□Number …
1.angel youth / 2.piano / 3.playerin / 4.too close / 5.when i'm gone, will you?
6.i'm calm now / 7.all will break / 8.slow down / 9.at your most beautiful
□Comment …
前作以来すっかり僕の心をつかんでしまった彼ら、ラスト・デイズ・オブ・エイプリル。
今作は彼らの4thアルバムで、2002年リリース。
本国スウェーデンではBAD TASTE RECORDSよりリリースされています。

自分が大好きなバンドの新譜を聴くときって、胸がドキドキしますよね。 どんな感じなのかな?とか、前作と比べてどんな変化をしてるのかな?とか、 ガラッと変わってたりしたらどうしよう?とか、それでも良いかもしれないとか…。
で、彼らのこのアルバムは、前作とは一味違った雰囲気が漂っています。前作では緩急おりまぜた 巧みなアルバム構成と、グッドメロディの中で哀愁を感じさせつつ桃源郷を見せるというトンでもない 楽曲の目白押しでもって疾走している観があったんですが、今回はもっと落ち着いている感じです。
曲よりも歌の方を前面に押し出した感じですかね。

前作では随所で光っていたストリングスも、ここではほとんど耳につきませんし、 ギターも控えめな感じがします。といってももちろん効果的に使われてはいますが。 特にM-2。この曲はポコポコした音と共に螺旋を思わせる様相で淡々と進んでいくんですが、 途中で急にギターと生ドラム(?)が入ってきて、一気に心が螺旋の外へ解き放たれます。
また、相変わらずkarlの声がいいです。好きですこの声(笑)。 M-3なんか、かなりアップテンポなのに、karlが歌うと不思議に切なさが丸みをもってぶつかってきます。 彼の声は「突き刺さらない」というか、逆に心をどこかにすっ飛ばすような力があります。摩訶不思議。 今作で言うと、M-5やM-9のようなミドルテンポの簡素な楽曲で、彼の声が真価を発揮しているようにも 思います。
そのM-9は8分弱という長い曲なんですが、僕的には今作中のフェイバリット・ソングです。 ロウソクの灯りを見つめながらぼんやり聴いたりしたら、自然に涙がでるくらいの素晴らしさです。 あるいはジャケット(南国らしき砂浜の夕暮れ)を眺めながらでも良いかもしれません。必聴。

全9曲で約40分。前作同様、作詞・作曲はすべてkarlが手がけています。


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