MONTHLY RECOMMEND [2006, January] Home

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Artist(s) … PLANE
Title … SEAT22
Number
01.ワンダフルセンチメンタル / 02.sister / 03.雨 / 04.君を呼ぶ声 / 05.スパイダー / 06.愛する人

Comment
PLANE(プレイン)のメジャー進出となった(おそらく)作品。2ndミニアルバム。2005年リリース。 メンバーは菊地佑介(きくち・ゆうすけ:G/Vo)、木田佳文(きだ・よしふみ:B)、神本圭祐(かみもと・けいすけ:Dr)、久光正昭(ひさみつ・まさあき:G)の4人で、 作詞・作曲はほぼ菊地くんが担当しています。

96年に、中学時代の同級生で結成されたそうですが、ということは今年で10年!? 何気に長い。えー、ま、それはいいとして。僕はこの作品に収録されている“sister”で、彼らを好きになったんですね。 歌詞はおそらくこの作品の中では1番抽象的なんだけど、突進力というか、エネルギーというか、あふれ出る何かがこの曲には多分に含まれていて、 聴くと心がギュッとなると同時に、涙腺が緩むんですね。他の楽曲は打って変わってミドルテンポで落ち着いたものが多いし、歌詞も具体的。M-1は、なんていうかな、 社会に出て、そこで生じるちょっとした軋轢っていうか、それでもあきらめないで、夢を追って前へ進もうぜっていう、文章にすると鼻につく感じなんだけど(笑)、 菊地くんの表情豊かな声で歌われると、なぜか「染みる」んです。あとの曲はおそらくすべて「恋愛」に関連した歌・・・になるかな。まったく飾らない、平易な言葉で歌われているから、 よくも悪くもですね、サラサラと聴けてしまうのだけれど、これが僕らの生活のリズムというか、心のリズムというか、日常とリンクした瞬間には、彼らの楽曲は 一気に輝きだす。飾らない言葉たちは、僕らに寄り添うかのように響き、緩やかに小川のように流れる楽曲たちと、菊地くんの優しく澄んだ歌声は、僕らの心に静かな(ときには心地よい)波紋を生む。 どっかおとなしいんだけど、でも放っておけないってこの感じは、個人的にはLIFE RECORDERSに似たものを感じるなあ・・・。

確かに同時期に出てきたギターバンドの中では1歩引いた印象があるけれど、変に尖がっていない分だけ幅広い人たちに届くと思うし、僕は応援しています。 でも、でも、もうちょっと“sister”みたいなアグレッシヴな楽曲も聴きたいなあ・・・などと思うのも事実。ちなみにこれより半年ほど前に1stミニアルバム『laundry』、そして2005年秋には 1stシングル「グランドライン」、そしてこれから(2006年2月)2ndシングル「桜はまだ咲いている」をリリース。




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