□Artist(s) … VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
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□Title … WAITING FOR MY FOOD
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□Number …
01.principle of machine / 02.a communication refusal desire / 03.concour
04.NAGERI TO KASUPPA / 05.夢判断 / 06.fatal incident(please take my breath away)
07.song of ruin
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□Comment …
ナンバーガールからザゼンボーイズと、ロック界で唯一無二の存在感を放った(ている)バンドのドラマーを勤めたアヒト・イナザワ氏が結成したバンドがついにリリースした初音原(ミニアルバム)。これまでライヴ活動の方が先行していたこともあって、まさにファン待望。2006年リリース。ちなみにメンバーはアヒトさん(Vo/G/録音においては一部Drも)を筆頭に、ベースに有江嘉典(ありえ・よしのり)さん、ギターに青木裕(あおき・ゆたか)さん、ドラムには中畑大樹(なかはた・だいき)さんを迎えている。他にバンドを持っていたりする方が多い(アヒトさん自身もそうだ)が、活動をどうやって分けていくのか、気にしてしまったりする。
で、僕自身もライヴ(ワンマンではないが)を観る機会に何度か恵まれたが、観るたびに何か演奏がどえらいことになっていたので、果たして音源ではどうなるのかと期待と緊張をもって迎えたわけですが、雑誌で言われていたように、予想外に歌がど真ん中にきていて聴きやすいし、正直そこら辺は意外だった。ライヴだと演奏(音)の方に関心が行ってしまいがちで、どちらかというとメロディが添え物的なイメージがあったんですが、このCDだと見事に「歌」を聞くことができる。だからといって、もちろん一筋縄でなくて、特にM-1なんかこのギター2本が絶妙に絡むイントロは・・・たまらなくビビッとくる。ちょっと機械的なイメージがあるのはなんであるけれど、でもやっぱりカッコいい(タイトルも“principle of machine”だし、まあいいか)。
ニューウェーブという言葉がよく使われるし、実際僕もよく分からないながら、ライヴレポートではそういった言葉を使ったが、実際に何回も聴いていると、そういったイメージはやがてどうでもよくなってくる。ライヴではアヒトさんの粘着的なヴォーカルのせいもあるんだろか、それともいろんなギターリフが頭に残ったせいだろうか、「ヘンテコ」な印象が強かったが、上にも書いたように歌が中心にくると、えらく聴きやすいし、リズムは踊れるものが多いので、(確かに好き嫌いは分かれるかもしれないけれど)すごく幅広い人たちに届くと思うし、実際気になる人も多いと思う。
でもまだライヴの方がやっぱり素敵に熱いと思うし、ライヴで演奏されていながらここに入っていない曲たちもあったりして、やっぱりまだ「謎」な部分を残しているというか、なかなか枠にはまらないバンドさんだ。まだまだ変わりそう(?)。ちなみに歌詞カードは付されておらず、バンドのHPにて閲覧可能。ファンとのつながりを求めているってことなのかな。
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