THE AUTOMATICS Home Music


Title … BATTLE FEVER(AT)
Number
1.screaming! / 2.burst'64 / 3.yesterday's children / 4.i wish / 5.secrets / 6.i know you're a good boy
7.momo, the novel thief / 8.moralities / 9.( he looks at me, )inside / 10.i wish( reprise )

Comment
インディーズのPOPなビート系(?)バンド、ロンロンクルーのメンバーである新井仁さんと角田亮次さん、そして浦敦さん。彼らとインディーズのマルチプレイヤー吉野桃子さんが組んで結成されたのが、このオートマチクス。これが1stアルバムで、97年にK.O.G.A.レコーズよりリリース。

「ロンロンクルー+吉野桃子」そんまんまな音だと言われたようですが、確かにこれはそうかもしれません。ドライヴ感のあるギターサウンドに乗るPOPなメロディ+吉野さんの地声でキュートな歌声。これだったら別に「ロンロンクルー」でもいいじゃんと、そんな意見もあるかもしれませんし、吉野さん自身は後に「アライくん主導のアルバム」だと振り返ってますが、コレはこれでいいとやっぱイイと思います(笑)。

作曲はほぼ吉野さんが担当。彼女の作る楽曲はいつも多分に60'sフレイヴァ―が滲み出ているようですが、その年代の音に特に思い入れがあるわけではない僕にしてみれば、吉野流の60'sテイストはかえって新鮮だったりします。 まあ僕は吉野さんの歌声が大好きなので、彼女が歌えばなんでもいいという意見もなきにしもあらずですが、この際それは置いといて(笑)、ここには21世紀を生きる僕らが聴いてもゼンゼンいけてるホクホクメロディのバーストチューンがひしめきあっておりますよ。また、ジャケットにはK.O.G.Aレコ―ズ社長の古閑(こが)さんが何故かヒッソリ写っているというイカし具合。

ちなみにメンバーの新井さんはメジャーで活躍しているノーザンブライトの新井さんと同一人物です。そして浦さんはチロリアンテープ・チャプター4 のウラ・デ・ジョリンゴ、その人です。



Title … QUIETUDE!
Number
1.introduction / 2.automatic eraser / 3.dandy R / 4.sweet can save us / 5.boobie boy
6.good night my sweet heart / 7.outside / 8.i'm a lovebird / 9.moralities
10.longing for your smile / 11.green green, it's green they say

Comment
前作から4年ぶりの2ndアルバム。2001年リリース。メンバー構成に変化はないんですが、ゲストして迎えられたのが、ネモト・ド・ショボーレさん(ショボーレ3、チロリアンテープ・チャプター4)と、ハチ・馬八師匠 (デキシード・ザ・エモンズ、ヤングスキンズ、ハウリンハチマ等)。

半ば休止状態にあったオートマがなんで再び始動したのかというと、吉野さんがロンロンクルーのライヴを見たのがきっかけのようです。前アルバム作成時から時間もたち、各々が経験値を稼いだ今の状態で、再び4人でやったらどうなるかなあ?と、そのように思い立ち、即座にオートマのワンマンライヴの日程が決定。だけど曲が少ない、新曲もやりたい、だったら作るしかないだろう!ということで、M-4ができあがあり、ライヴで演奏、感想は上々、で、 今の4人でアルバム作ってみたいなあ、どんなんなるかな?と、一念発起の大博打でできあがったのがこのアルバムのようです。

明らかに前作とは違う空気ですね。曲が粒よりです。曲ごとの個性がハッキリして、全体的にさらにPOPになった気がします。もちろん疾走感溢れまくりなわけですが、決してスピード頼りではなく、グッとくるリズムと節回しを追い求めた結果として生まれる憎らしいほどPOPなメロディがたまりません。不意をつかれると昇天必至。11曲通して聴いてもゼンゼン疲れないし、思わずもう1回と、何回もリピートしたくなります。にしてもゼンゼン変わらない吉野さんの歌声にしびれました(笑)。やっぱり僕は大好きです。最高ぅ!そしてそして、ジャケット内側にはやっぱり古閑社長が(笑)。

ちなみにM-2は98年発表のマキシシングルのタイトル曲ですが、ここで聴けるのはヴォーカルのヴァージョン違いだそうです。しかもイントロでドリフ踊り可能という曲者(笑)。そしてM-5も同マキシ収録曲で、これはミックス違い。M-9は1st収録曲を再録したものですが、ラストに響く馬八師匠の声(ラ〜ララ〜ラララララ〜♪)がナイス。吉野さんも思わず笑い出す始末(笑)。M-11はイン・ザ・スープに負けじとなのか(んなわけないけど)、童謡のグリーングリーンをサーフ調にカヴァー。しかも英語で。野郎どもの楽しさ満点のユニゾンコーラスに思わず笑顔。すんごい楽しそうです。

こういった楽しいアルバムを聴いてると、「人生歌ってます」みたいな重いアルバムはまったく野暮ったく思えてきます←もちろんそういうのも好きだけど(笑)。



Title … GOOD MELODIES
Number
01.son of a beach(Ola Hermanson) / 02.cruel to be kind(Nick Lowe/Ian Gomm)
03.i wanna be your girlfriend(Dumber/Gangwer)/ 04.we're not deep(Paul Heaton/Ian Cullimore)
05.scuba scuba(Fay Fife)/ 06.ersatz(Nic Dalton)/ 07.ca plane pour moi(Yves Maurice a Lacombelz/Louy De Prijck)
08.fool for you(Nikki Parasite)/ 09.keep on(Jackie Mills/Tom Jenkins)/ 10.end it all(Kim Shattuck)
11.step into christmas(Elton John/Bernie Taupin)
*( )内はオリジナルの作者。

Comment
2004年リリースのオートマチクス初のカヴァーアルバム、収録されている楽曲たちは、ファンやメンバー自身の選曲によるもの。同時期に発売されたロン・ロン・クルーの『グッド・メロディーズ』が通称(青盤)なのに対してコチラは通称(赤盤)。まあ何を意識しているかは言うまでもなく…。ジャケットも赤一色で、カヴァー=他人(ひとさま)の楽曲を料理=コックさんという論理であろう、表にはコックの姿をしたヨシノさんが映っており、このダサさ一歩手前のセンスがたまらない(失礼)。ちなみに古閑社長はちゃんとジャケットの裏に映ってました(笑)。

ヨシノさんといえばこれまでにも色んな形で色んな楽曲をカヴァーしてきているので、さほどビックリ感はありませんが、しかしやはりオートマチクスというドライヴ感の強いバンドとして、どんな形に料理しているのか、しごく楽しみではありました。しかしフタを開けてみるとですね…僕の知っている曲は1曲たりとも入っておりゃあせんではないですか!まあ当然バンドに何がしかの形でマッチした(すんげえ好きとかすんげえ影響受けたとか)楽曲でなければカヴァーされませんし、そう考えると、ヨシノさんが好んでいるのは比較的古い年代の楽曲や、僕の知らない(っていうと失礼かな)バンドが多いような気がするし、彼女が関わるバンドはどれもそういった楽曲なりアーティストなりの影響を受けているように思うので、いざカヴァーアルバムを!となったときに僕の知らないアーティストの楽曲がボンボン収録されていても仕方がないっちゃあ仕方がないです…。この曲をオートマにカヴァーして欲しい!とリクエストできるファンの方はすごいなあと思う。僕なんか全然思いつきませんからね。まあ僕とそういったファンの方とでは好んで聴いている音楽が違うってことですよね…。

しかし、このアルバムに収録されている楽曲たち(要するにオートマメンバーが「カヴァーしたい!」と思う楽曲)を知らない僕が、オートマの楽曲にワクワクするのはやはり不思議というかすごいことだと思うわけで。だってこれらの楽曲を僕が知らないということは、イコール興味がないということであり(興味あったらまず聴きますので僕は)、けれど僕はオートマの曲には興味があるわけで。これは不思議といわざるを得ない。これはオートマというバンドの成せるわざか。つーか音源の紹介文になってませんなコレは…(笑)。僕が1番好きなのはM-2です。最もオートマっぽい気がするので。というわけで、全体通して聴いても、やっぱり僕はオートマ自身のオリジナルの方が好きかなあ、なんて思う。



■Music ▲このページのTopへ



welcome to my world.