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Title … AMBIENT#2 THE PLATEAUX OF MIRROR
Number
1.first light / 2.steal away / 3.the plateaux of mirror / 4.above chiangmai / 5.an arc of doves
6.not yet remembered / 7.the chill air / 8.among fields of crystal / 9.wind in lonely fences
10.failing light
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ハロルド・バッドとイーノの共演作です。アンビエント・シリーズの第2弾として制作されたもので、1980年発表。基本的にはインストゥルメンタルです。歌声はいっさいありません。そして「メロディ」もあるようで、ないようでもあります。これを聴いて何を感じるかは人それぞれだと思います。僕はとにかく「美」を感じますね。水流。空気。ガラス。そしてカガミ。バッドの弾くピアノ。その美しい音色にディレイが加わり、一音一音がとても深く響きます。アッパーでもないし、ダウナーでもない。ただただ、音が染み渡ります。

時が経つのを忘れるような…そんなアルバムです。入手できる機会がありましたら、逃さずゲットしましょう。必聴。



Title … THE PEARL
Number
1.late october / 2.a stream with bright fish / 3.the silver ball / 4.against the sky
5.lost in the humming air / 6.dark-eyed sister / 7.their memories / 8.the pearl
9.foreshadowed / 10.an echo of night / 11.still return

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これまたハロルド・バッドとの共演作です。1984年の作品。上記のアルバムの続編的なものになっていまして、音作りもほぼ同じです。転がるピアノ。染み渡るディレイ音。音のない空間に広がる、その余韻。水中から見上げる水面に柔らかく揺れる光、そんな光景が見えてきます。バッドの奏でる音色はミニマルなようでいて実はそうでない。ミニマリズムからの脱却を目指しているんだとか。つまり同じ旋律を反復することによって得られる快楽を拒絶しているようです。そのせいか、聴いてて「あぁさっきの旋律もう一回出てこないかなあ」と思うこともしばしばです。僕は上記の作品の方が好きですが、こちらも静かでとても美しい。パールというイメージは実にピッタリだと思います。



Title … ANOTHER GREEN WORLD
Number
1.sky saw / 2.over fire island / 3.st. elmo's fire / 4.in dark trees / 5.the big ship
6.i'll come running / 7.another green world / 8.sombre reptiles / 9.little fishes
10.golden hours / 11.becalmed / 12.zwainul/lava / 13.everything merges with the night
14.spirits drifting

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「アヴァンポップ」とでも言うんでしょうか。1975年の作品でして、ヒネクレたような、一筋縄ではないセンスが光っています。ライナーノツを読むと、曲作りの過程もかなり変わったものだったようです。その名も「オブリーク・ストラトジーズ」。この方法では、ある箱の中にカードがたくさん入っていて、各カードには曲作りの助言や指示が書かれています。そして使用者は引いたカードから曲作りの指標を見出し、作曲するのです。つまり「非計画性・偶発性」重視。予定調和からの脱却。チョットばかりレディオヘッドが「キッドA」でやったことに似てますね。彼らの20年以上前にそんなことやってるイーノがすごいですが。

ヴォーカル曲もあるんですが、声にどこかニューウェーブというかデカダントな香りが漂ってます。でも古いって感じはしないですね。決して聴きにくいものではないです。今聴いてもぜんぜんいける。ちなみに参加ミュージシャンも豪華なもんで、ドラムにはフィル・コリンズ、ギターにはロバート・フリップが迎えられています。



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