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2008.11.02‐「ミドリカワ書房 in TOWER RECORD 渋谷店:インストアライヴ」 Home

いやあ、というわけで、
ミドシン in TOWER RECORD 渋谷店の
インストアライヴに行ってきました。
3連休中の中日ということもあって、
きっと天下のタワレコ様は混んでるんだろうな、
なんて思って、行ってみたのですが、
そうでもないですね。
私は1時間ほど前に着いてしまっておったのですが、
1階フロアはけっこう空いてましたモンね。
この時期は学園祭なんかも多いから、
その影響かしらなんつって、
まあ、1階隅のラウンジスペースが、
ライヴの場になるってんで、その辺をウロウロしてました。
ちなみにその時点ではまだ数えるほどしか、
明らかにスタンバってる人はいませんでしたね。

+ + +

まあミドシンさんも、
近作の『みんなのうた3』から、
ソニーとの契約を解消し、インディーズに戻り、
果たして人気もどうなのかしら、
なんつって、一抹の不安も抱いておったのですが、
フタを開けてみたら、あらどうだろう。

大盛況です!!

時間が近づくにつれて、
ステージ前、お客さんいっぱいに。

さっきの過疎ぶりはまるで嘘のよう。

うわあやっぱりちゃんとファンは着いてるんだな、
なんて思って、ちょっぴり嬉しくなりも。
圧倒的に女子多しですが。

そして午後1時。
鳴り響くハマショーの“J.BOY”。

ステージ脇の扉が開き…、
てっきり1人で出てくるかと思ったら、
頑母堂のメンバーが登場。
ギターのシモンさんにベースのみぎっちょさんに、
ドラムのじんじんさんと。
こりゃあ豪華ですなあ。

そして颯爽と登場する我らがミドシン。
久しぶり。
相変わらず白シャツをジーンズにインしている。
そしてやっぱり痩せたと思う。
私、やや横からステージを見ていたのですが、
鼻や顎のとんがり具合が、以前よりも増していた。
と思う。
髪も短くなってるしね。
前に見た「増刊ミドリカワ」の頃から比べれば、もうバッサリ。
年食ってるように見えるっていえば、そう、
でも若いんじゃないかって見れば、そう、
それぞれそう見えるもんだから、不思議だ。
あと右手薬指に光る指輪…(笑)。
ワイフさんへの愛を感じますね。
もしくはワイフさんの愛に応えようとする決意(謎)。

+ + +

私が初めてインストアライヴ観たとき[コチラ]は、
ナレーション使ってなかったのですが、
今回は使ってて、ビックリした。手が込んでる。
もう完全に自身のスタイルになっているようですね。
このナレーションが代弁してる心の声がね、
ジョーク交じりかもなんだけど、たぶん割りと本気とみた(笑)。

 「インストアライヴといえば、聞こえはいいが、
 なんのことはない、要するに蜜柑箱営業じゃあないか。
 これだからインディーズってやつぁ―」

なんてことを!!
言ってるんだ!!
ってかこれを吹き込んでるとこ想像すると笑える(笑)。

 「いや、いや、
 こうやって集まってくれたお客さんのためにも、
 そして一生懸命に僕なんかのCDを売ろうとしてくれている、
 スタッフのみなさんのためにも、
 僕は一生懸命に、頑張らなきゃ、
 そう、頑張らないと、いや、そんなに―」

って前フリつけての“頑張るな”
この曲ね、好きなんです。
“笑って俺について来い”に通じる。
私の中では、応援ソングなんですね。
ミドシン自身も、

 「決まった。
 タウリン1000mg配合の
 キラーチューンで、
 会場の緊張感もだいぶほぐれたようで、
 僕は、よせばいいのに、
 半笑いでMCを始めてしまった」

って。
そんな前置きでのMC(笑)。
どこまでナレーション主導なんだっていう。

で、MC経由で、“誰よりもあなたを”
ん〜いい曲です。
PVも素敵なんですね。コレ。
是非見て欲しい。
毒をPOPに見せる手法が見事すぎる。
見事にミドシンの歌世界を映像化している。
なんか曲の勢いに任せて、
訳分からん映像を垂れ流すPVは見習って欲しいです。

と、脱線した。

次が間髪いれずに、“私の恋愛”
これもねー私は大好きなんですよ。
なんつーか。淡々と。
春風のように舞う、女子大生の“私”の恋愛。
“恋に生きる人”に通ずる何か。
これの続編を作って欲しいですね、是非。
どうなったのか気になりますよね。
ちょいフュージョン?ぽい演奏も素敵でした。
つーかシモンさんはやっぱギターうめえ!
かっこいい!

このあと、ナレーションで、

 「やっちまった。
 今の曲は会場に響かなかったようで、
 せっかく温まっていた会場の温度を、
 3℃ほど下げてしまったようだった」

って言われるんだけど、
イヤイヤイヤ!!
そんなことなくね?
下がってなくね?
って心の中でこっちが突っ込み入れました。

って言って、まあその下がった温度を取り戻すため、
っていう体(てい)で、アンコールを募るんですね(!)。

まあ数人がポツポツ口にするんだけど、
ミドシンの耳に最初に入ったのが“顔”
早いモン勝ちだってことで、その“顔”が採用。

 「じゃあ、いきますよ。
 あの、大ヒットナンバーの、“顔”!」


って、自分で言わんで(笑)!!
確かに大ヒットだけど。

これはもう、やっぱり名曲です。
今でこそ、普通に聴いてるけど、
今どっかで耳にしても、
間違いなく、引っかかると思う。
引き付けられると思う。
実際ケーブルTVのプロモ流す番組で、
このPVを目にしたときから、私は、
ミドリカワ書房に惹かれはじめたからね。
この日も店内フラフラしてて、
この曲初聴きで、引き付けられた人いないかな。
いると思う。絶対何人か。
そのくらいフックがある。
「あれ、なんかおかしくね?
普通じゃなくねコレ?」って感覚がある。

というわけでこの曲でミドシンの才能、凄さを再確認。

そして次の曲で最後!
お客さんは「えー」と、
まるで笑っていいともの客みたいな声を出すが、
ミドシンは、

 「うるさいよっ」

って一蹴(笑)。

 「だって、このあと長いんでしょ、
 あんたたち一人ひとりに、
 サイン書かなきゃいけないんだから、
 時間がないの」

そうなんですねえ。
このあとサイン会が。
待ってたんですねえ。
新作購入者だけでなく、
旧譜でも、今お買い上げいただければ、
サイン会参加権を持てるという、太っ腹。

おっとその前に、
頑母堂メンバーが参加したインストアは、
東京だけだという、そんな発表が。
だから、こういう、都会に住んでる、
いや、関東近郊に住んでる方々はお得だと、
魅力溢れる都会にこられるなんて、お得だと、
そうのたまった上で、

 「次の歌も、
 そんな、東京に、憧れて、
 上京する女の子、
 と、父親の歌です」


って。おお!
“春よ来るな”
今回のインストアライヴはなんかホッコリだな。
POPな曲ばっかりで(当たり前か)、
なんていうか、安全牌な感じで(笑)。

でもこの“春よ来るな”、良かった。
思わずなぜか涙ぐむ。
こういう、“春”にある、“別れ(の切なさ)”とか、
“出会い(の希望)”とか、そういうの弱いんです。
いや、私は山梨出身で、
別にどこも歌の世界とリンクしないんですが(笑)。
未婚で、娘もおりませんしね。
でもホロリときて堪らない。

マジックだ。魔法ですね、これは、音楽の。
こんな短い時間でも、
魔法を発揮できるミドシン&頑母堂メンバーは素敵です。
素敵過ぎる。

最後は拍手を浴びながら、腕を伸ばし、
天に向かって人差し指を立てるミドシン、
そしてそれを会場中に、ゆっくりと向けていく。
訳知り顔でうなずきながら、無言で(笑)。
ほんでもって、
「もう、いいんすか?」的な、
様子を伺う顔をスタッフにひたすら向けながら、
背中を丸め気味で、ドアの向こうに姿を消すミドシンであった。

+ + +

このあとのサイン会、私ももちろん行きました〜。
ちょっと並ぶの遅れてしまって、だいぶ待ちましたが
(そして待ちすぎで自分の緊張感は途切れ気味でしたが:笑)、
サインバッチリ書いてもらいました。
握手もね、がっつりしてきました。汗ばんでました。
人と違うところに書いて欲しかったのですが、
うまいトコ思いつかず、普通のトコに。
ちょっぴり残念です。
しかし嬉しいのお。
家宝?にします。

ライヴ、そして多量のサインと、お疲れ様でした!!
こりゃあワンマンも行きたいですな!
アルバム発売直後のは行けなかったしで。
……。
が、行けるかしら。
はてはて〜。


※今回は「ミドリカワ書房」ということで、 見出しに「緑色」を使用しております。

2008/11/03
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