SUZZY ROCHE Home Music


Title … SONGS FROM AN UNMARRIED HOUSEWIFE AND MOTHER, GREENWICH VILLAGE, USA
Number
01.yankee doodle / 02.looking for god / 03.g chord song / 04.out of the blue / 05.no such thing as love
06.cold hard wind / 07.to alaska with love / 08.love comes to town / 09.goodbye cruel world
10.suit and tie / 11.born yesterday / 12.sweetie pie

Comment
アーティスト名の正確な読み方がよく分らないのですが、どうやら日本ではサジー・ローチ(でいいのかな?)と読むようです。紹介も長くなりますが、まずニューヨークの姉妹フォーク・トリオとして知る人ぞ知る「ローチズ」というバンドが存在します(申し訳ありませんが僕は存じません)。なんでもその1stアルバムはロバート・フリップが手がけたそうで、音楽ファンからは名作の呼び声も高いようです。で、そのトリオの末妹、サジーはソロでも活動してまして、本作品がその活動における2枚目のアルバム。2000年リリース。

以上の紹介文はストレンジ・デイズの2000年9月号を参考にして書きましたが、そこでのレビューだけを頼りにこの作品を買いましたので、正直期待はしてませんでした。しっくりこなくてもまあ仕様がないなと、そう思ってました。

ところがドッコイ、これが素晴らしい作品ですよ。手っ取り早く言えば女性シンガーソングライターの作品なわけですが、作詞作曲を手がける本人が自ら弾くアコースティックギターを主体にした曲構成で、そこにアコーディオンやペダルスティール、マンドリン、ときにはブラス、などなどが加わり、とても柔らかな味付け。ジャケット写真を見るとサジーさん決して若くはないようですが、逆に言えばそれはベテランとも取れるわけで、そこかしこにその「ベテラン」的な余裕と言いますか、フンワリした大らかな空気が漂っています。歌声にしても、渋さと甘さの間を自由に行き来する余裕の歌いっぷり。この空気感はポッと出の新人さんにはおいそれとはだせないと思います。僕はM-4が大好きで、ブラスを交えたジャジーなサウンドにのせて切なく甘い声で歌ってくれるんですねぇ。癒し効果抜群であります。かと思ったらM-6ではアメリカならではといいますか、渋い声で活きの良いカントリー的な展開をしてみせたりと、なんかカッコイイっす。「歌」の力を強烈に感じます。涙を流させる「癒し」ではなくて、涙を乾かす「癒し」。良いです。全12曲入りで約40分。日本盤は未発売。



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