緑の想い出。
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何故かふとしたおりに思い出した。
小さいとき、近所の草原(くさはら)を友達みんなと駆け回った。
何をして遊んだのかは覚えていない。
日が暮れて、月が出るまで草原にいた。
みんな汗をかいてた。
僕らは草原に寝転がって、夜空を仰いだ。
月と星が輝いていた。
不意に吹いたそよ風が、草原の草と、僕らの髪の毛を揺らした。
汗ばんだ頭皮に、ひんやりした感覚がやってきた。
気持ちよかった。
幸せだった。
そんなことを思い出した。
その草原、今はもうなくなっているのだけれど。
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2002/04/11/
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