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Title … COVERED IN NAILS - a tribute to nine inch nails -
Number
01.closer(by rosetta stone) / 02.piggy(by sigue sigue sputnik) / 03.starfuckers,inc(by razed in black)
04.the perfect drug(by dkay.com/die krupps)
05.mr. self destruct(by candymachine88[featuring tina root of switchbrade symphony])
06.terrible lie(by newlydaeds) / 07.down in it(by meeks) / 08.head like a hole(by pig)
09.wish(by sheep on drugs) / 10.that's what i get(by 16 volt vs. spahn ranch)
11.something i can never have〈chemical emission mix〉(by shining[featuring julian beeston of ex-nitzer ebb]) / 12.reptile(by interface vs. sinboy)

Comment
何気に存在しているNINのトリビュートアルバム。2000年発表の作品で、割と新しい感じです。

僕は以前から「NINの曲ってカヴァーできるんだろか?誰かやらないかな」とか思っていたのですが、それがこういう形で存在することを知りまして、興味しんしんで買ってしまいました。日本盤はもちろん出てません(笑)。まず参加アーティストですが、僕はほとんど知りません。曲を聴いたことがあって、なおかつ作品をもっているとなると、M-8のPIGしかいません。まあ別にいいんですけどね…。世界は広いっつーことですね(笑)。

さてさて、いったいあのNINのサウンドをどーやってカヴァーするんだ?とそんな疑問が沸いてくるかと思うんですが、どーってことない、普通にオリジナルをなぞっている曲がほとんどです。それに加えて、何かみんなして歌い方が一緒なのは何故でしょう。「俺は激昂してるんだぜ!」的な歌い方か、「俺は全部あきらめてるんだ…」的な歌い方がほとんどです。しかも何かフェイクっぽいのが残念。ちょっとトレントを意識しすぎでしょう。スタイルだけを真似るんじゃなくて、もっと「俺らはNINが好きなんだぜ!」って気持ちを前面に押し出して、 自分たちのスタイルでやった方が絶対良かったと僕なんかは思うんですが。いやいやカヴァーしてる人は多分いないと思いますんで。

ということで、んーハッキリ言うと「イマイチ面白くない」作品なのですが、「NINの曲を他のアーティストがやるとこうなるのね」ということを知ることができるので、その意味では貴重かもしれません。

ただ、このアルバムを聴いてると、1stアルバムの曲がいかにPOPかということが分かりますね。1st収録曲、つまりオリジナル自体は音がペラペラと言いますか、いまいち貧弱でしたが、 ここでのカヴァーは見事に音が骨太になっていまして、そういった意味で、(1st収録曲が)非常にカッコよろしく聴こえます。それはつまり曲が良いからなわけですが、「NINもこのくらい骨太な音でやっとけば良かったのに…」とか思ってしまいました…(笑)。

あんまり文句ばかり言っていても仕方がないので、良さげなナンバーに触れておくと、 まずはM-3のレイズド・イン・ブラックによる「スターファッカーズ」。トランスと言いますか、デジタルと言いますか、キュピキュピしたシンセ音と打ち込みリズムに若気なボーカルが被さってグッドです。曲の構造自体はほとんどオリジナルと同じですが、間奏で入ってくる 妙にノスタルジックな旋律に心惹かれたり。それからM-8のPIGによる「ヘッド・ライク・ア・ホール」にはかなり面食らいました。オリジナルとは打って変わってジャジーなリズムにブラスが入ってきたりして、良い意味でオリジナルをまったく別の(初期PIG的な)色に塗り替えています。これぞカヴァー。お見事です。



Title … RADIANT DECAY - a tribute to nine inch nails -
Number
01.closer[ sister issa mix ](by transient) / 02.piggy[ bassland mix ](by alex xenophon)
03.wish[ padded room mix ](by broke box) / 04.sanctified[ left justification mix ](by transient)
05.mr.self destruct[ diesel mix ](by t.h.c.) / 06.sin[ pinched mix ](by tin electric)
07.last[ bent harassed mix ](by transparent) / 08.suck[ the erectrolux mix ] (by etherphoria)
09.down in it[ digital grind mix ](sacha)
10.something i can never have[ bleak mix ](by george sarah and lara peterson)
11.hurt[ start the violence mix ](by tin electric)

Comment
これまたNINのトリビュート盤です。2000年にリリースされていますが、最近の曲は入っていません。コチラも日本盤は未発売です。

やっぱりここに収録されているアーティストについても、僕はまったく知りません。みなさんどうなんでしょう、本国じゃ名の知れた方たちなんでしょうか…。アルバムの出来については、上と同じことが言えるかと思うんですが、「まんまオリジナル」がほとんどです。逆に言えば、カヴァーする側のオリジナリティが非常に薄いと言いますか。1st〜「BROKEN」の曲が映えている、というか圧倒的にその時期の曲が多いんですが、やっぱり「BROKEN」以降の曲はカヴァーが難しいのかな、なんて思ってしまいました。

「オリジナルの楽曲をきちんと消化した後に自分たちのスタイルで再び表に出す」といった作業は非常に難しいんだなと思わされると同時に、NINのオリジネイターとしての凄さが感じられてきますが、まあそれは仕様がないことなんでしょうか。そんな中でも光っている曲として、M-8や11が挙げられるかと思います。M-8は妙にしっとりしたダンディかつ艶っぽい「サック」。 オリジナルの攻撃的なサウンドとはまた違った雰囲気で面白いかと思います。M-11はロックサウンドに「ハート」のメロディが乗ってるんですが、これが意外とはまってまして、 新鮮です。



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