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Title … PINKERTON
Number
01.tired of sex / 02.getchoo / 03.no other one / 04.why bother? / 05.across the sea / 06.the good life
07.el scorsho / 08.pink triangle / 09.falling for you / 10.butterfly

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96年発売の2ndアルバム。作詞作曲担当でVo/Gのリヴァース・クオモ。彼がとにかく自分がダメ人間であることを露呈しています。孤独から来る閉塞感に満ち溢れていて、「誰か僕を分ってくれよ」、そんないらだちと悲しみの叫びがPOPなメロとともに爆発しています。サウンド的にはゴツゴツしてますね。肌触りの荒い感じ。紙やすりとか、岩とか、そんなイメージ。そして何よりエモーショナル。これにつきます。1曲目、“TIRED OF SEX”での「もう駄目だ」的な悲しい叫びで早速グッときてしまいます。リバース、当時はよほど精神的に参ってたんでしょうか。そんな気にすらさせられる痛々しいアルバムです。

パワーポップだなんだと言われますが、僕はれっきとしたロックだと思います。一番先に聴いたのがこのアルバムだったので、僕の中ではウィーザー=『ピンカートン』という図式が出来てしまいました。



Title … WEEZER
Number
01.don't let go / 02.photograph / 03.hash pipe / 04.island in the sun / 05.crab
06.knock-down drag-out / 07.smile / 08.simple pages / 09.glorious day
10.o girlfirend / 11.the christmas song / 12.i do
※11, 12曲目は、日本盤にのみ収録。

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満を持して発表された3rdアルバム。01年発表。緑のジャケットなので通称「グリーンアルバム」。

前作にあった「僕はダメ人間」的な雰囲気が消えています。どうしたリヴァース?と問いたくなります。とにかくPOPで、聴いててウキウキしてくる音楽になってます。思わず口ずさんでしまうような。ザクザクした直線的なギターに弾んだドラム。でもリヴァースのヴォーカルはあんま楽しそうじゃない(笑)。あまりズシーン!という印象は受けませんが、これはこれで良いと思います。最近のグリーン・デイなんかが好きな方も是非。



Title … MALADROIT
Number
01.american gigolo / 02.dope nose / 03.keep fishin' / 04.take control / 05.death and destruction
06.slab / 07.burndt jamb / 08.space rock / 09.slave / 010.fall together
11.possibilities / 12.love explosion / 13.december / 14.island in the sun
15.living without you
※14、15は、日本盤ボーナストラック。

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前作からわずか1年のインターバルで発表された4thアルバム。すなわち2002年発表。

触感としては『ピンカートン』に近い感じがします。落ち着きのないバタバタしたドラムやエモーション直結型の奔放なギター、それにどこかヒステリックな歌い方。あの頃の荒々しさを彷彿とさせます。でも、どうなんでしょう。巷では支持する声も多いようですが、僕はあまり好きではありません。。どこかメロディが弱い気がするんですね。頭の中で湧き上がってくる曲たちを早く表に出してしまいたかった気持ちも分りますし、その焦燥感がここではテンションを高めるという意味でプラスに作用していると思いますが、そんなに急がずもうチョット煮詰めても良かったんじゃん?という気もします。要するに僕としては全体をもう少しポップにしてもらいたかったんです。そういうことです。

M-13終了後、前作収録のM-14がかかるといきなりメロディアスなんで見事にビックリするんですね。今作の文脈の中で聴くには、明らかに浮いてます。そこで僕は「ああこのアルバムは自分には少し難しいのかもしれん」と思ってしまいました。この作品はリヴァースの頭の中をスッキリさせるために必要なモノだったんだと、僕はそう捉えてます。



Title … MAKE BELIEVE
Number
01.beverly hills / 02.perfect situation / 03.this is such a pity / 04.hold me / 05.peace
06.we are all on drugs / 07.the damage in your heart / 08.pardon me / 09.my best friend
10.the other way / 11.freak me out / 12.haunt you every day / 13.butterfly(live)
14.island in the sun(live) / 15.burndt jamb(live)
※13,14,15曲目は、ボーナストラック。

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WEEZER、気が付けば3年ぶりですか。ずいぶん開いたもんで。前2作『グリーン・アルバム』および『マラドロワ』が決して失敗だとは思わないものの、好きになれなかった僕としては、今作についてくる「最高傑作」という言葉に期待して思わず発売日に買ってしまいました。2005年リリース。

でもフタを開けてみるとですね、なんとなく触感が『グリーン・アルバム』に近い…。なんと言えばいいんだろう。音が『グリーン・アルバム』で歌詞が『ピンカートン』みたいな。 僕はあまりリヴァースのインタビューを読んだことがないのだが、そのせいか何となく彼には「何考えてるか分らない」という不透明なキャラクター像を持っていて、 そういった彼の中からこういった内省的な表現が出てくると、妙に説得力があるし、きっとこれが本心なんだろうなと、僕は思う。今作の歌詞にみられる内省さは確かに『ピンカートン』に通じるし、特に『グリーン・アルバム』にあった浅く広くな感じはない。やはり主観的心情の吐露は胸に迫る。僕はどちらかといえば、こういう表現の方が好きだ。また、リヴァースの作るメロディは相変わらず素晴らしくて、なんだかんだ言ってもWEEZERが愛されているのはメロディの良さに依るところが大きいのは間違いないと改めて確信。

しかーし、リック・ルービンがプロデューサのせいだとは思わないんだけど、なんか音がのっぺりしているというか、綺麗過ぎるんだよなあ…。平板な感じ。どんなに音を大きくしても、ギターが耳の向こうで鳴っているような気がして仕様がない。そのせいでイマイチ入り込めない。M-2のイントロで鳴る歪んだギターに物凄く胸を打たれる(ホント落涙しそうなくらい)僕としてはそこが残念。もっと荒っぽい音作りが良かったなあ、などと思う。まあそれじゃあ結局『ピンカートン』になってしまうわけだけど…。でも新しいタイプのM-1(ラップ調)やM-3(哀愁キュピキュピ電子音)なんかは、好きなんですけどね。でもやっぱ1番好きなのは M-2で、「彼女の欲求をすべて満たすことなんかできない僕だけど / だから離れていっちゃうんだな / 彼女を責められないだろ? / 言ってくれ そこにはちゃんと筋書きがあって / 僕にその日のための準備をさせてるんだって / 何かほんとに特別なものが / やって来るかもしれないその日のための」って歌詞は、ホントにそう思ったことのある僕には非常に染みます。「リヴァースやっぱイイ歌書くねえ!」って言ってあげたい(笑)。あと、WEEZERの新譜聴くといつもそうなんだけど、過去の作品を聴きたくなるのが不思議。



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