□Number …
01.brainchestra / 02.scroll / 03.midnight rainbow / 04.I'm so sad, babe
05.maybe, maybe / 06.waltz / 07.million days, million nights
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□Comment …
MIDDLE NAME ORDER(ミドル・ネーム・オーダー:MNO)の1stミニアルバム(これまでにも色んな形で音源はリリースしてるようです)。2003年リリース。結成は97年ですが、その後何回かのメンバーチェンジを経て、本作作製時のメンバーは、Masaki Kentaroさん(Vo/G)を中心に、Kimura Atsushiさん(G/Synth/Cho)、Horio Junさん(B)、Sato Daisukeさん(Dr)の4人となっています。全曲の作詞・作曲はマサキさんが担当。
音の方は何て言ったらいいんですかねー、一発聴いた感じだと、AIR(エアー)のメロウな側面に近しいものを感じます。そこはかとなくバンド、そこはかとなくエレクトロニクス。そしてループ的・ミニマル的で陶酔感のあるメロディは、聴き終わった後に頭の中を回る、回る。うぅむ…中毒性高し。この作品を聴いただけだと、いまいち音のカラーがはっきりしないんですが、ときには4つ打ちリズムが鳴ったり、ときにはブレイクビーツが聴こえてきたり、リズム面は打ち込みライクで、ダンス的なノリもあり。それにキラキラしたシンセサイザーの音色が効果的に挿入(M-1とか)されているので、どこかスペーシーな印象があります。なんかミラーボールがグルグル回っているみたいな…。でもマサキさんのヴォーカルが決して熱くないので、楽曲としては非常に平熱。匿名的なんだけど、どこか耳に残る、この涼しげなハンサムヴォイス(勝手に言ってるんで、気にしないでください:笑)。このマサキさんの声は、すごくMNOの音に合っていてGoodだと思います。
歌詞に目を向けると、意味があるようで、ないようで、抽象的。「行為が不安に勝って/こんな日がいつも続けば自分を救って/なんて常識は今日も無効で/月に吐いたって変われない様相呈した」(M-5)って歌われても、まったくイメージが浮かびません! もちろん分りやすいものもあるんだけど、なんか難しい漢字の多用されている書籍を読んでいるような感覚に陥ります。雑誌で本作のテーマを語っていた気もするのですが、僕には難しくて、でも頭フル回転で読みふけっていれば、フトした瞬間に「そうか!」と納得できるんだろうなあと思ったんだけど、そこまで気合入れて読めなかったので、結局テーマは消化不良…。ということで、個人的には、このMNOさんには、インテリジェントなイメージがありまする。
まあ何はともあれ、今作収録の“waltz”(M-6)、一押しなんですよ。僕が初め聴いたときはラジオからだったのですが、まったく名前も知らないバンドさんの音に脳天直撃されたのは久しぶりでした。軽やかなリズムの上を、秋風のごとく撫でるギター、文字通り「ワルツ」のリズム(だと思う)ですが、憂いを帯びたマサキさんのヴォーカルがそこに入った瞬間、僕の目には、川辺の土手から夕日の射す街を見下ろしている光景が浮かびましたよ。秋風とか、枯葉とか、だいだい色とか、そんな冷たくて暖かいイメージが湧きあがる名曲。アルバム通してメロディセンスは光ってるんだけど、やはりこの曲がピカイチ。
ちなみにマサキさんは昼は医者、キムラさんは製図屋をやっている(!)そうですが、活動は安定しているのでしょうか…。是非、このまま精力的に活動を続けて欲しいです。もっと大きな存在になる可能性も秘めているはず。
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