■Live ReportのTopへ


2006.03.04‐「ミドリカワ書房 in TOWER RECORD 新宿店:インストアライヴ」 ●Home

ミドリカワ書房こと、緑川伸一氏の
インストアライヴに行ってきました。
場所は新宿、タワーレコード、
7Fのイベントスペース。
この日は14:00くらいからHARCOの
インストアライヴもあったそうだ。豪華だな。

で、緑川くん(同い年なので“くん“で許して)は、
16:30からスタートなのだが、
僕がついた1時間前くらいから、すでに
スペース前に陣取っている方々が20人くらいは
いらっしゃったでしょうか。
ムゥゥ・・・なかなか熱いファンがついているではないか!
負けじと僕もかなり前の方に並んで、
開演のときを待つこと1時間・・・。

1時間なんて、なんてことないやー
と思いきや、やっぱり長い・・・。
待つということは時間を感じさせるものです。

開演が近づくにつれて人だかりがドンドンふくれあがる。
イベントスペース前からエスカレーター前まで
グワアアァァァと人が集まってきてましたよ。
その様は僕にとっては、
「タワーレコード」という雰囲気を消し去るほどに
壮観なものであった。レコード屋を別空間に変えていた。
とにかく、ミドリカワ書房は、人気と期待が大きいってことだ。

開演が近づくと、
最新シングル「リンゴガール」のプロモが
イベントスペースのモニターに流され始める。
売れない漫画家と、その隣に住む女子大生の物語。
女子大生=リンゴガールである。
僕は初めて見たが、リンゴガールがイメージと違った。
いやもちろん文句なしに「リンゴガール」だし、
すごく可愛らしい方なのですが、なんか僕の頭で
勝手に描いていたイメージと違った。すまん。

で、ちっちゃなステージで
ギターのチェックなんかが始まると同時に、
しだいにイベントスタッフが・・・
緑のベレー帽を被りだしているではないか!
ゲヘヘェ、なんて手の込んだエンターテイメント。
ベレー帽は、今回の「リンゴガール」の裏ジャケット、
“著者近影”で緑川くんが被っているアイテムだ。
あっちの色は黒だけど。こっちは緑だった。

アコギが二本登場したところを見るに、
サポートを交えての弾き語り、ということらしい。
どんな曲が演奏されるにしろ、
僕は音源しか聞いたことないし、音源では
いずれもバンドサウンドだから、
これはこれで楽しみだと、胸のワクワクは高まった。

16:30を迎え、アナウンスと共に
ついに登場したミドリカワ書房!
勢いよく・・・ではなくて、ギターを持って
会釈しながら申し訳なさそうにステージに上るその姿・・・、
妙に疲れた雰囲気だ(笑)。
シャツもーなんかーパリッとしてないしー、
髪の毛もなんかちょっとクリンッてなってるしー(バカ風)。
でもイメージどおりって言いますか、
柔らかそうな髪はちょっと襟足が長かったけど、
なんか一時期文豪のイメージみたく
髪の毛をボマードかなんかで固めたような写真があったけど、
あれだったらどうしようなんて思ってたけど、
でもやっぱこのサラサラなのが似合う。
そして北海道出身のイメージを裏切らない色の白さ。
そして線の細さ。
プロフィール見ると、身長はだいたい僕と同じで、
でも体重は僕の方が少ないんだけど、
今回見たら、絶対彼の方が細いと思うなあ。
って別にどうでもいいけど・・・(笑)。
長袖の白いシャツの裾をジーンズの中に入れ、ベルトを締めて、
左手首には緑の数珠(?:笑)と緑のゴムかなんかをつけて、
このキッチリ感(疲れた感はあるけれど)は、
どっかライダー系のヒーローの変身前の姿を感じてしまった。
伝わらないですね・・・どことなくカチッとした感じですね。

「こんばんは!ミドリカワ書房です!」

って声を聞くと、佇まいとは逆に、実に張りがある。
控え目に見えて実はアグレッシヴ。
それが本性なのかハッタリなのかは分からないけれど、
でもやっぱりこうやって人を楽しませるのが好きなんだろな、
って部分はすごく感じました。

1曲目に演奏されたのは“笑って俺についてこい”。
1stアルバム『みんなのうた』に収録されている。
家族が一人増える予定の男が
夕方に帰ってくる妻と入れ替わりに、
居酒屋に働きにいくという歌(話)だ。
音源とさほど違わない、
「クール」というオブラートに
「ホット」を包んだような歌いっぷり。
熱は確かに持っているのだが、どこか飄々としている。
そこはやっぱり「物語」にこだわっているからなのだろうか。
雑誌のインタビューでは、確かに
自分とは切り離したことを歌っているけれども、
骨身は削っているし、それで聴き手を楽しませたい、
という旨のことを仰っていた、
そして漫画家や小説家を例に挙げていた。
確かに、特に漫画家は、自身と切り離したことを
題材にしていても、生みの苦しみはあるだろうし、
またその結果、高いエンターテイメント性を
獲得しているものも多くある。
そう考えると、そう、ミドリカワ書房にある
独特の「飄々さ」は、いい意味で、
そういう種の漫画にある「何か」と似ている。
安心して接することができるというか。
「物語」としての楽しさ?
エンターテイメント?
すいません、よく分からない。

でも僕なんかがちょっと考えてみると、
こういう歌を作るのってすごく難しそうだ。
もちろん緑川くんは
それがきっと性にあっているんだろうけれど、
僕などは、まず歌(物語)の設定が浮かばない。
浮かんだとしても、それを「物語風」ではなくて、
れっきとした「物語」としての歌詞にして、
しかもメロディに乗せるというのは、すごく難しそうだ。
でも彼はそれをやっている。というか、
その部分こそが、
彼を「ミドリカワ書房」たらしめている。
うーん、とりあえず他にこういう人は
思いつかないです、僕は。

演奏されたのは全5曲で、1曲目以降は、
“それぞれに真実がある”、
“リンゴガール”、“顔”、
“チューをしよう”であった。
“それぞれに真実がある”は
ホントいい曲だなあ。名曲でしょうよ?
メロディもいいんだけど、
歌詞が染みる・・・全然自分と関係なくても。

いつも最後は“チューをしよう”を
歌うのだろうか、

「えーそれでは、みなさん、
 最後は、アレですよ、アレ、いいですね」


と前置きして、緑川くんは客を見渡した。

「血を流し合ってるヒマなんかないっちゅうことで」

そして曲。
血を流し合ってるヒマがあったらチューをしようっていう、
チューできっと何でも解決するんじゃないか、
ってそういう歌なんだけど、自然に手拍子が起きた。
僕も好きな曲だけど、これってよく聴くと「物語」じゃないな。
どっちかっていうとメッセージソング?

曲を終えるたびに背中を大きく反って
しんどそうな表情をしていた緑川くん。
サラサラ黒髪で色白でヒョロヒョロしているし、
先に述べた飄々感もあるから、
どこか「可愛い」ってイメージがあるのだろうか、
お客さんは断然女性が多いんだけど、
僕はきっとこの人は意外に頑固とか、
ヒネクレ屋さんとか、亭主関白とか、
なんかそういう内面に「堅い」ものを
持っている人じゃないかと、勝手に思ってしまった。
なんとなーくですけど・・・すいません。

緑川くん、最後の一弾きはヒザをついて、
手を高く振り上げて、アクションしてくれたが、
これもまたひとつのエンターテイメントなんだろな。

ライヴ終了後は、恒例(らしいよ)の
「ミドリジャンボ宝くじ」。
新宿店で「リンゴガール」を買った方は
引換券をゲットできて、それをこの場で
抽選券に替えることができるのだ。
しかも交換は緑川くんじきじきに行われる。
1人ひとりと丁寧に握手をし、
1枚ずつ抽選券を渡していく緑川くん。
もちろん僕も握手しましたよ。
細くて筋っぽい、けれど男性の手でした。
しかしほんと人が多くて、
大分待ちましたよね。引き換えが終わるまで。
それが終わればいよいよ抽選会!
抽選ももちろんミドリカワ書房じきじきに。
そして当りの賞品は、

�.螢鵐瓦離�ブジェクト(サイン入り)・・・6名
�⇔个離戰譟舎�
 (その場で緑川くんが被って匂いつき)・・・2名
��イベント告知のでかいパネル(サイン入り)・・・2名

でしたが、僕はハズレましたよ・・・。
個人的にはパネル欲しかった。
持って帰るの大変だけどね。当った方はうらやましいです。
でもハズレ券もすべてプロマイド写真と交換できるという
良心的なシステムになっておりまして、
僕もちゃーんともらって帰ってきましたよ、
ベレー姿のミドリカワ書房さん。

▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼

▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲

ってことで盛り沢山のイベント終了。
いやー嬉しい充実っぷりですね。
インストアならでは、の良さですよね。
最後は、これも恒例(らしいよ)の、
掛け声で締め、なんだけど、これがなあ・・・(笑)

「いいですか、みなさん、
 イチ、ニィ、サン、ミドシン
(緑川伸一の略)
 でお願いしますよ。いいですか」

って前置きして、

「イチ、ニィ、サン、ミッドシーン!!」

ってみんなで拳振り上げてました(笑)。
いやもちろん僕も上げましたよ!
でもなんで今「猪木」なんだろ。
ボンバイエ。

総じて見ますと、
ミドリカワ書房の作品って、「作品」として
きっちり作りこまれている感があるから、
ライヴにおいて少し物足りなさがあるというか、
ライヴにおいて、どれだけ作品に+αされたものを
感じさせることができるのか、
発揮することができるのか、
という部分が肝であるように思います。
今回はアコギ2丁という編成であったけれども、
おそらく5月のワンマンツアーはバンド編成でしょう。
そこではきっと何か今回とは違ったものが
感じられるだろうと思う。
楽しみです。

あ、もちろん今日も楽しかったです!
お疲れ様でしたm(__)m。
初夏に出る予定の作品てのも楽しみです。

※今回は「ミドリカワ書房」ということで、 見出しに「緑色」を使用しております。

2006/03/04
▲このページのTopへ ■Live ReportのTopへ




welcome to my world.