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Title … THE MUSIC
Number
01.the dance / 02.take the long road and walk it / 03.human
04.the truth is no words / 05.float / 06.turn out the light
07.the people / 08.getaway / 09.disco / 10.too high
11.alone
※11曲目は、日本盤のみのボーナストラック。

Comment
2002年の話題をさらったUKの4人組の1stアルバムです。いやー何か騒いでるけど実はそんなに大したことないんじゃないの?みたいに思ってたんですが、見事に持ってかれました(笑)。

いったいお前ら何食ってるんだと言いたくなるほどのぶっとい音で迫ってくるグルーヴ。しかも人力。そりゃもちろん多少のエレクトロニクスはまぶされているだろうけど、基本にあるのはバンドサウンド。そのバンドサウンドの中で「お前ら止まるんじゃねえよ!」と言うかのごとく放射されまくるサイケデリックでダンスなテイスト。お利口さんが作るような計算し尽くされたグルーヴではないし、いわゆるダンスミュージックとしてのテクノが持っているそれでもない。何て言いますか、もっとカオティックな、極めてプリミティヴなグルーヴです。体内から湧き出る原始の鼓動(笑)。

カッツーンと音量を上げて聴くと、抜群に気持ちよいです。怒った蜂の群れみたいに始終攻撃的に迫ってくるエレクトロニックなギターの嵐が気持ちいいし、アナコンダがトグロまいてるみたいなぶっとくてグルグルしたベースの音が気持ちいいし、ヴォーカル、ロバートの高揚感をもたらしてくれるハイトーンな歌声が気持ちいいし、そんな中でも曲の途中で急にスコーンと抜けてくるスネアの音や、ドッシリしたバスドラムが伝えてくれる確かな鼓動も気持ちいいしと、気持ちいいことづくめです。そしてそれらが一緒くたになって襲いかかってくるときに発生するカオスに潜んでいるグルーヴといったら!寝転がってても踊りたくなります(笑)。多分。

つまりこの作品は「躍らせる」という、音楽の持つ1つの大きな役割を見事すぎるくらいに果してくれています。そんな音を鳴らす彼らの名前が「THE MUSIC」だなんて、カッコよすぎる気が…。まあ「UKバンド」であり「フィジカルなグルーヴを生み出すバンド」って言うと、どうしてもストーン・ローゼズとの比較は避けられないようですが、僕はぜんぜん詳しくないので、触れずにおきます。『流行りのバンドのいいとこどり』、『現代版レッド・ツェッペリン』等々、 賛否両論あるようですが、僕は次作にも期待しちゃう内容でした。



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